俺は閉められた高校の校門を前にして言った。
おそらく電話の主が示した場所はここだろう
俺は閉められた高校の校門を前にして言った。
一度離婚した人とは、つまりバツイチのことそれに蓋をするなら、「×」に蓋をして「文」。これは小中学校の地図記号だが、おそらくドジな犯人が高校もこの記号だと勘違いしたのだろう
鵺夜高校。今日俺が転校してきた高校だ。
ちなみに、高校の地図記号は「㉆」だ。
ひとまず、中に入るとするか
学校の校門は、実はセキュリティー能力はほとんどないと思う。
俺は絞められた校門を軽々と乗り越えて、堂々と正面から中へと入って行った。
何故か正面玄関の鍵は開いていた。
まあ、犯人が開けたに違いないが。
取り敢えず、靴のまま構内を歩き回るのも気が引けるので、上履きに履き替えようと靴箱を開く。
と。
そこにいちまいの紙を見つけた。
綺麗に折りたたまれたそれには、こう書かれていた。
ふふふ。ようこそ東條夕日。
『にまいなすさん』に行け。
くく、分かるかな? その場所の九を探せ
君の第三の親より
愚問だな。漢字の分からない小学一年生じゃないんだ
俺はその紙をポケットにしまい、夜の学校を闊歩する。
* * * * *
こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。
今回はいつもより短めのお話となりました。
こちらとしてはすごく楽だったのですが、読者の皆さんとしてはどうでしょうか?
長めの話しになると、容量が重くなって台詞を一つ書くのに五分くらいかかっているんですよね。私のパソコンがわるいのかな……
謎のメモは、どこの何を探せと言っているのか。まだ気づいていないヒントが埋もれているかもしれません(笑)
さてさて、何気に犯人が名乗りを挙げましたが、誰のことか分かりましたか?
次回かその次には登場予定です!
それでは、今回はこの辺りで失礼します。